スーパーでお手頃価格のお肉を見つけて、
「こんなに安くて、本当に大丈夫?」
「普段のお肉より品質が低いのでは?」
と思ったことはありませんか?
現役の精肉チーフの視点から、今回は特売のお肉が安く販売できる理由を紹介します。
特売肉が安いのは、品質が悪いから?
お値打ち価格だからといって、必ずしも品質が低いお肉を使っているわけではありません。
スーパーでは、メーカーとの取引や、まとまった数量を仕入れることで、通常よりお得な条件で商品を仕入れられる場合があります。
その仕入れ価格を活かし、お客様に特売価格として還元します。
こうした取引は、普段からメーカーと継続的に取引し、信頼関係を築いているからこそ実現することもあります。
特売価格の裏側には、メーカーとスーパーの積み重ねもあるのです。
特売商品と「値引き商品」は別のもの
「特売のお肉は、売れ残りを安くしているのでは?」
と思われる方もいるかもしれません。
しかし、特売商品と、消費期限が近い商品に値引きシールを貼ることは、基本的には別です。
特売商品は、事前に販売計画を立て、数量や価格を決めて仕入れます。
最初から「お客様にお得だと感じてもらう」ことを目的に準備された商品です。
一方、消費期限が近い商品などは、その時の商品の状態に合わせて値引きされます。
どちらもお得に買える可能性はありますが、安くなる理由は異なります。
仕入れたお肉をどう売るか?精肉担当の腕の見せ所
お得な条件で仕入れたお肉を、
「どんな商品にするのか」
「どれくらい作るのか」
「どこに並べるのか」
を考えるのは、精肉担当の仕事です。
ただ安く売るだけでは、お店の利益を確保できません。
一方で、価格が高すぎれば、お客様に手に取ってもらえません。
お客様に「お得だ」と感じていただきながら、お店としても適正な利益を確保する。
そのバランスを考えることが大切です。
一つの大きな塊肉でも、薄切り、生姜焼き用、とんかつ用、味付け肉など、さまざまな商品にできます。
「どの商品を、どれくらい作れば喜んでもらえるか」
「どうすれば売れ残りを減らせるか」
を考えて商品を組み立てることも、精肉担当の仕事です。
おわりに
スーパーの特売肉は、単に「品質が低いから安い」というものではありません。
その背景には、
- メーカーとの取引や信頼関係
- まとまった数量を仕入れる工夫
- お客様に喜んでもらうための販売計画
- 精肉担当による商品づくり
があります。
次にスーパーでお得なお肉を見かけたときは、「なぜこの価格で販売できるのだろう」と少し考えてみてください。
特売の裏側を知ることで、いつもの精肉売場が少し違って見えるかもしれません

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