スーパーの肉はどこを見て選ぶ?精肉チーフが教える失敗しない肉の選び方

スーパーで肉を買うとき、

「どのパックを選べばいい?」

「肉の色がきれいな方が新鮮?」

「脂が多い肉と少ない肉、どちらがいい?」

と迷ったことはありませんか?

肉は、値段や見た目だけで選ぶのではなく、作りたい料理や好みに合わせて選ぶことが大切です。

この記事では、スーパーの精肉部で働く経験をもとに、失敗しにくい肉の選び方を紹介します。

まずは、肉を使う用途を明確にしよう

肉を選ぶときに、まず考えたいのは「何を作るか」です。

同じ豚肉でも、料理によって向いている部位や厚さは異なります。

たとえば、

  • とんかつなら豚ロースの厚切り
  • 生姜焼きなら豚ロースの薄切り
  • 炒め物なら豚こま切れ肉
  • 豚汁なら豚バラ肉

というように、用途に合わせて選ぶことで、料理がおいしく仕上がりやすくなります。

精肉売場では、「どのパックを選べばいいですか?」と聞かれることがあります。

そのときは、まず「何を作る予定ですか?」と確認します。

同じ豚ロースでも、生姜焼きに使うのか、とんかつに使うのかで、選ぶ厚さは変わります。

肉選びでは、見た目だけで「一番良い肉」を探すよりも、料理や好みに合った肉を選ぶことが大切です。

しゃぶしゃぶ用やうす切り肉は使い道が広い

「何を作るか決まっていないけれど、とりあえず肉を買っておきたい」という場合は、しゃぶしゃぶ用やうす切り肉がおすすめです。

しゃぶしゃぶ用やうす切り肉は火が通りやすく、炒め物や肉巻き、肉じゃがなど、さまざまな料理に使いやすい商品です。

厚切り肉は料理が限られることもありますが、薄い肉は短時間で調理できるのもメリットです。

使い道が決まっていないときは、幅広い料理に使える肉を選ぶと、購入後に困りにくいでしょう。

脂の量は「好み」で選ぼう

肉を選ぶとき、脂が多い方が良いのか、少ない方が良いのか迷うこともあります。

しかし、脂の量に正解はありません。

脂が多い肉は、やわらかく、うま味やコクを感じやすいのが特徴です。

一方、赤身が多い肉は、あっさりとした味わいで、肉本来の味を楽しみやすいでしょう。

同じ商品でも、パックによって脂のつき方が違う場合があります。

脂が好きな人は脂が多めのものを、あっさり食べたい人は赤身が多めのものを選ぶなど、自分や家族の好みに合わせるのがおすすめです。

肉の色味や艶を確認しよう

肉を選ぶときは、パック全体を見て、色味や艶を確認しましょう。

色味が自然で、表面に艶やみずみずしさがあるものは、鮮度を見極める目安のひとつになります。

また、パックの底にドリップが多くたまっていないかも確認しましょう。

ドリップとは、肉から出た水分や肉の成分です。

少量のドリップがあるだけで品質が悪いとは限りませんが、同じ商品が並んでいる場合は、ドリップが少ないものを選ぶのもひとつの方法です。

ただし、肉の色は部位や種類によって異なります。

色だけで判断せず、艶やドリップなども含めて、全体を見ることが大切です。

鶏肉は「解凍品」かどうかを確認しよう

鶏肉を選ぶときは、パックの表示に「解凍」と書かれていないか確認しましょう。

解凍品とは、一度冷凍された肉を解凍して販売している商品のことです。

解凍品だから品質が悪いというわけではありません。

ただし、購入後に家庭で再冷凍すると、解凍時に出た水分がさらに失われ、食感や風味が落ちることがあります。

そのため、解凍品を購入した場合は、できるだけ早めに使い切るのがおすすめです。

すぐに使わない予定なら、購入前に「解凍品」かどうかを確認しておくとよいでしょう。

国産牛にこだわるなら個体識別番号をチェック

国産牛にこだわりがある場合は、パックに表示されている個体識別番号を確認してみましょう。

個体識別番号は、牛1頭ごとに付けられた10桁の番号です。

この番号を使うと、その牛の品種や出生地、飼養地などの情報を確認できます。

「どこで育てられた牛なのか知りたい」「産地や品種を詳しく確認したい」という人は、チェックしてみるのもおすすめです。

ただし、個体識別番号は、すべての牛肉商品に表示されているわけではありません。

加工者・製造者の表示も見てみよう

肉のパックには、加工者や製造者の情報が表示されています。

この表示を見ることで、その商品がどこで加工されたのかを確認できる場合があります。

たとえば、スーパーの店舗名や住所が表示されていれば、店内で加工された「インストア加工」の商品と考えられます。

一方、精肉センターや食品工場などの名称が表示されている場合は、センターで加工された商品であることが分かります。

ただし、加工場所の違いだけで、肉の品質の良し悪しが決まるわけではありません。

「店内で加工された商品を選びたい」「どこで加工されたか知りたい」という場合は、表示を確認してみましょう。

値段が安い肉は品質が悪い?

「特売の肉は品質が悪いのでは?」と思う人もいるかもしれません。

しかし、値段が安いからといって、品質が悪いとは限りません。

スーパーでは、大量に仕入れたり、販売数を増やしたりすることで、特売価格を実現している場合があります。

特売商品は、普段よりお得に買えるチャンスです。

ただし、値段だけで選ぶのではなく、作りたい料理に合うか、使い切れる量かも確認しましょう。

スーパーの特売肉について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

「スーパーの特売肉、普段と何が違う?裏側を知ればもっと賢く買える」

まとめ|肉は「用途・好み・表示」を見て選ぼう

スーパーで肉を選ぶときは、色や値段だけで判断するのではなく、用途や好みに合わせて選ぶことが大切です。

肉選びのポイントをまとめると、次の通りです。

  • まずは作りたい料理を決める
  • 迷ったら、しゃぶしゃぶ用やうす切り肉を選ぶ
  • 脂の量は好みに合わせる
  • 色味や艶、ドリップを確認する
  • 鶏肉は解凍品かどうかを確認する
  • 国産牛にこだわるなら個体識別番号を見る
  • 加工者・製造者の表示もチェックする
  • 特売肉も用途や量を考えて選ぶ

肉は、同じ商品でも脂の量や見た目に違いがあります。

「どれが一番良い肉か」ではなく、「どれが自分の料理や好みに合うか」を考えることが、失敗しにくい肉選びにつながります。

次にスーパーで肉を買うときは、値段や色だけでなく、用途・好み・表示にも注目してみてください。

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